Sita: An Illustrated Retelling of the Ramayana (Japanese) by Devdutt Pattanaik

Category: Mythology
Publisher: Hara Shobo
Rights: Translation rights available for Indian and International languages (excluding Gujarati, Hindi, Japanese, Kannada, Malayalam, Marathi, Tamil, Assamese), Dramatisation rights available

本書はインドの神話学者デーヴァダッタ・パトナーヤクによる“SITA an illustrated retelling of the RAMAYANA” (Penguin Books India, 2013) の全訳である。邦題は『インド神話物語ラーマーヤナ』とし、原著では一巻本であるが、読者の便宜のため翻訳本では上下の二巻に分けた。これは二〇一九年に原書房より刊行された『インド神話物語マハーバーラタ』の姉妹本となっている。本書の完成をもって、パトナーヤクの再話による古代インドの二大叙事詩を日本に紹介することが可能となった。インドの知識を、欧米の知識層を介さずに直接日本に伝えることができるのは、これまでの学問の動向などを顧みても、画期的なことと言えるだろう。
『ラーマーヤナ』とは「ラーマの足跡」という意味のサンスクリット語である。聖仙ヴァールミーキの作とされ、原典は全七巻よりなる。その成立年代はおよそ紀元後二世紀頃と考えられている。ラーマ王子が皇太子即位を目前に王国を追放され、弟ラクシュマナと妻シーターとともに森を放浪するが、シーターを羅刹王ラーヴァナに攫われ、苦難の捜索の末、猿のハヌマーンらの助けを得て妻を取り戻す、というのが大まかな筋書きである。
ラーマがシーターを取り戻したところで大団円だったはずが、その後、民衆の噂のためにラーマが王の義務としてシーターを森に追放し、別離のまま終わるという第七巻がのちに加わった。この悲劇をどう読み解くかも、書き手と読み手双方の手腕が問われるところであろう。
(本書「監訳者あとがき」より)

Translations:
Sita: An Illustrated Retelling of the Ramayana
SitaThe Hindi translation of Sita
SitaThe Kannada translation of Sita
SitaThe Malayalam translation of Sita
SitaThe Marathi translation of Sita
SitaThe Gujarati translation of Sita
SitaThe Tamil translation of Sita (forthcoming)
SitaThe Assamese translation of Sita (forthcoming)

The author: Devdutt Pattanaik